サウジアラビアのコンセント、電源プラグの形状は?

サウジアラビア駐在・出張の準備を本格的に始めると、持ち物も気になってくるところですね。
中でも電化製品といえば、コンセントやプラグの形はどうなっているのでしょうか。
日本のものが、そのままサウジでも使えたら便利ですが・・・?
コンセントにしろプラグにしろ形が決まっている日本の感覚からすると、サウジアラビアの状況にはちょっと驚いてしまいますね。
しかも、同じ部屋ですら異なる形のプラグが混在していることも珍しくないんですよ!
これはお察しの通り、相当使い勝手が悪いです。
なぜ複数の形が存在することになったのかフシギですが、恐らくは、伝統的に自国の産業を伸ばして製造するのではなく、先進国からの輸入で手っ取り早く済ませてきたからなのでしょう。
さて、サウジ アラビアにある4つのタイプのコンセント・プラグをまとめますと、次の通りです。
1.Aタイプ
日本と同じ形のものです。
2.Aタイプ+1穴
冒頭の画像のように、日本の形(Aタイプ)に一つトンネルのような形の穴があいたコンセントです。
これに対応するプラグは、日本の形(Aタイプ)に丸い棒が一本生えたものです。
しかし実際には、日本の形のプラグ(Aタイプ)も、そのまま差し込めて使うことができます。
というのも、丸い棒は単にアースの役割を果たすものであり、実際に電気が流れるのは平行の板状の棒だけだからです。
ですから、このタイプのコンセント用にアダプターを用意する必要はありません。
3.Cタイプ
日本のような平たい板ではなく、丸い棒が2本です。
4.BFタイプ(Gタイプとも)
日本のAタイプを長方形の板と呼ぶなら、こちらは長方形の柱とでも言うものが3本伸びています。
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これらのうち、あなたが行く所のコンセント・プラグがどの形をしているかは、現地で確認するまで判りません。
そこで、サウジ 駐在・出張の準備としては、オススメは日本からのアダプターの持参です。
サウジではアダプターが意外と簡単には見付からないのです。
唯一すぐに見付かったのが、上の説明で言う「4.BFタイプ(Gタイプ)」の電気製品を、「2.Aタイプ+1穴」のコンセントに挿すためのアダプターです。
近所の小さな小さな食料雑貨店で、3リヤル(約90円)だかでした(もっとも、探していたのは、日本の形のAタイプでした。そこで店員に、丸棒が付いてないのが欲しい旨を伝えると、その場でペンチで丸棒をへし折ってくれました!)。
あとは、サウジでアダプターが必要だったときは、ワタシは結局電源タップ(タコ足)を買いました。
アダプターさえあれば済んだ話なので、かなり大袈裟な買い物になってしまいましたが・・・。
一方、日本でしたらアダプターは家電屋で海外旅行用品として簡単に見付かります。
何でしたら最終手段として空港でも買うこともできます。
そうそう、丸棒2本のCタイプなら、ダイソーにもありますよ!
アダプターの話をしていると、じゃあ変圧器はどうなのかという話にもなりますね。
日本の電圧は100V(ボルト)ですが、サウジアラビアは230V(ボルト)です。
ですが結論としては、パソコン、スマホ、デジカメ、TVゲーム関連は、変圧器不要です。
これは、日本国内だけでなく世界市場での流通を念頭に置いた家電製品は、ACアダプターが大抵、100Vから240Vまで対応しているからです。
例えばAppleのACアダプターを見てみると、入力電圧としてその旨書かれています。
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但し、そのほかの電気製品、例えばドライヤーなどは、わざわざ「海外対応」と謳われているものでないと、サウジアラビアで使うためには変圧器が必要です。
変圧器の購入は、日本で済ませておくのが無難です。
最後に、ひとくち英会話ですが、「コンセント」は英語で通じません。
コンセントはイギリス英語ではsocket、アメリカ英語ではoutletと言います。